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一橋大学如水会と神戸大学凌霜会の有志による知的交流の場

講演会

講演会とは

講演会は昭和9年から水霜談話会メンバーの人間形成のための勉強会の必要性から各界著名人を招いて毎月開いていました。平成19年から隔月開催となりましたが、現在まで約90年の歴史を重ね、令和5年5月の例会で627回となります。講演会の演題は政治、経済、社会、文化など広範囲に及んでいて、一流講演者の熱のこもった講話はいつも出席した会員に大いなる刺激を与えてくれ、とても好評です。

最近の講演会紹介(敬称略、肩書等は開催当時のもの)

第643回例会報告

日時:令和8年1月28日(水)17:30~
場所:如水会館 富士の間
講師:長澤仁志氏
   日本郵船(株)取締役会長
   日本経済団体連合会副会長

演題:日本海事産業の現状と課題

先ず冒頭、長澤氏が言及したことは何故今になって米国が造船業復興を目指すのかという命題について製造業の回帰、対中依存脱却等に挙げ、その背景に中国、韓国の造船業のシェア独占に対する危機感、時に日本の輸出入の約99%が船では運ばれていることから、海運が日本人の生活と経済活動の根幹を支える大動脈であることを今の政府も認識して成長戦略17分野に入れたことを60頁に及ぶ資料で詳しく説明いただいた。最後に造船業が魅力ある産業として復権し、未来に引継ぐことの重要性を感じた貴重な講演であった。
なお、講演資料は、会員専用ページに掲載されています。



第642回例会報告

日時:令和7年11月20日(月)11:30~
場所:日比谷松本楼
講師:小坂文乃氏 (日比谷松本楼 代表取締役社長)
演題:孫文と梅屋庄吉の生涯に亘る友情と日中の秘話

11月恒例の見学会は例会を兼ねて日比谷公園内の松本楼にて名物 特製カレランチをいただいた後、松本楼社長の小坂文乃氏に「中国革命 の父」孫文について、孫文が日本に 亡命中、私財を投じて援助し続けた 文乃氏の曾祖父、梅屋庄吉との出会 いなどについて語っていただいた。 庄吉は明治11年長崎で生まれ、お金に困った人を見るとほっておけない性格は生涯変わらなかったようです。 明治28年、香港で中国革命を目指し ていた孫文と会い、この後、多額の 資金援助をし、辛亥革命の成功に寄 与しました。庄吉の本業は写真・映 画制作であったそうです。 孫文がなくなってから今年が没後百 年、今回の文乃氏の講演は、日中間 の二人の友情の強さを痛感した示唆 に富んだ貴重な講演でした。


第641回例会報告

日時:令和7年9月22日(月)17:30~
場所:如水会館 富士の間
講師:青井貴之氏 (神戸大学大学院医学研究科教授 幹細胞医学分野)
演題:ヒトiPS細胞を用いた革新的がん治療の開発

氏の研究グループはヒトiPS細胞から様々な癌を攻撃するガンマデルタT細胞を作製することに成功し癌や感染症等に対する次世代型免疫細胞療法実用化を目指した取り組みをしている。そのiyδT細胞はその元になった細胞の提供者とは他人の関係に有る大腸癌細胞,肝癌細胞等を攻撃することが解明され、他人の癌治療にも有効であることもわかってきたそうである。今回の氏のお話は専門的な用語も多かったにも関わらず出席した会員からは質問も多く、氏の今後の研究によって癌に対する免疫細胞療法のコスト削減と高機能化が実現することを切に期待したい。


第640回例会報告

日時:令和7年7月2日(水)17時30分
場所:如水会館 富士の間
講師:吉崎達彦氏(双日綜合研究所、チーフエコノミスト)
演題:トランプ政権の行方と日本

トランプ米大統領が高関税政策などで世界に混乱をまき散らしているのは米国の製造業復活と氏は俯瞰する。また今回のトランプ関税が1971年のニクソン・ショックと重ねた松尾文夫氏の分析等も氏があらゆる手段で集めた客観的事実に基づいて論評していることやトランプ劇場のキャスティングについてミレニアルズ(40歳前後)の側近スタッフの顔ぶれになっていることに言及していることなど、新聞やテレビの今後のニュースを観る上での参考になった。メデイアだけでは判断できないことの多さを痛感した時機を得た貴重な講演であった。講演資料は会員ページにが掲載されています。


第639回例会報告

日時:令和7年5月15日(木)17時30分
場所:如水会館 富士の間
講師:上原忠春氏(元ジョージア特命全権大使・初代日本ジョージア商工会議所理事長)
演題:民間大使の目に映ったジョージア

民間企業からジョージア大使になった氏は古代の歴史、宗教、地政学的には大国に周囲を囲まれ狭間にある多民族の集まりの苦悩、独立〈91年〉後の歴代大統領の異なる政権運営、隣国ウクライナやロシアとの関係、複雑な国民性から起こるジレンマなどを写真やデータを入れてドラマチックな話を披露してくれた。伝統的なワインの発酵、貯蔵に使用されるクヴェヴリ(土器)の事、中古車の再輸出が大きなウエイトを占める産業などにも言及され、まだまだ知らないことの多さを痛感した示唆に富んだ貴重な講演であった。なお会員専用の講演記録ページに氏の講演資料が掲載されています。



過去の講演会実績一覧

 講演会実績一覧